イギリスの美術館は、常設展が無料のところが多い。常設でもとにかく展示数が多くかつ質が高いので、無料の範囲内でも十分楽しめる。
この記事では、無料で入れるロンドンの美術館をリストアップしたので、美術館巡りに役立ててもらいたい。
※特別展や企画展は有料のところがほとんどなので注意。
※住所の最後のアルファベットと数字が入り混じったものは郵便番号。詳しくはイギリスの郵便番号についての記事もどうぞ。
中央ロンドン
住所: Great Russell Street London WC1B 3DG
歴史的に貴重な品物を展示している、世界で最も有名な博物館の1つ。展示数はなんと8万点。コンプリートするには丸3日はかかる。
■ロンドン・ナショナル・ギャラリー The National Gallery
住所: Trafalgar Square, London WC2N 5DN
名画の膨大なコレクションを誇る、西洋絵画好きには絶対外せない美術館。ダビンチ、ラファエロ、カラヴァッジョ、ゴッホ、ターナー、モネなど、巨匠の作品多数。
住所:Millbank, London SW1P 4RG
絵画を中心としたイギリス美術を時代順に展示している。ミレイの「オフィーリア」は目玉の1つ。毎年秋から冬までターナー賞展が開催される。
■ウォレス・コレクション Wallace collection
住所: Hertford House Manchester Square London W1U 3BN
貴族の屋敷を美術館として公開している。絵画、工芸品、装飾品のコレクションの質の高さとともに、豪華絢爛なインテリアも見どころの1つ。甲冑や武器の大規模コレクションも見逃せない。
■グラント・ミュージアム・オブ・ズーオロジー Grant Museum of Zoology
住所: 21 University St, London WC1E 6DE
生き物の骨格標本や、解剖をテーマにした小さな博物館。恐竜の化石、絶滅した古代生物の化石や骨格などもある。
■フリーメイソン図書館・博物館 The Library and Museum of Freemasonry
住所:Freemasons Hall, 60 Great Queen St, London WC2B 5AZ
世界で活動する秘密結社、フリーメイソンの博物館。儀式に使われた道具や調度品の展示から、フリーメイソンの歴史を振り返る。
■サー・ジョン・ソーンズ博物館 Sir John Soane’s Museum
住所:13 Lincoln’s Inn Fields, London WC2A 3BP
ジョン・ソーンズの個人コレクションを公開する博物館。ジョージアン建築様式の建物に、美術品や工芸品を独特の感性で散りばめてあり、「建築も調度品も含めて1つの総合芸術にする」というコンセプトのもと作られた。
■ギルドホールアートギャラリー Gulid Hall Art gallery
住所:Guildhall Yard, London EC2V 5AE
中世から役所として使われてきたギルド・ホールに隣接するギャラリー。小さいが、名画が多数展示されている。地下には古代ローマ時代の円形劇場の遺跡を見られる展示室がある。
住所:Royal College of Surgeons of 35-43 Lincoln’s Inn Fields, Lincoln’s Inn Fields, London WC2A 3PE
※現在閉鎖中。2023年にリニューアルオープン予定。
北ロンドン
住所:96 Euston Rd, London NW1 2DB
もとは大英博物館の図書室であったものを1つの博物館にしたもの。文書や本にまつわる展示を多数開催。多くの学生が勉強、研究の場として利用している。
住所:Burgh House New End Square, London NW3 1LT
ロンドン・ハムステッドに位置する博物館。ハムステッドの歴史、水彩画家ヘレン・アリンガムの作品コレクションを見ることができる。
■イギリス空軍博物館 Royal Air Force Museum
住所:Grahame Park Way, London NW9 5LL
航空史、特にイギリス空軍をテーマにした展示を行う博物館。
■ウェルカム・コレクション Wellcome Collection
住所:183 Euston Rd, London NW1 2BE
医学、精神医学などをテーマにした展示が多い。創設者でコレクターのヘンリー・ウェルカム氏は薬剤師であり、製薬会社を立ち上げた人物だ。ここは珍しく、常設展だけでなく特別展もすべて無料。
東ロンドン
■イングランド銀行博物館 Bank of England Museum
住所:Bartholomew Ln, London EC2R 8AH
イギリスの中央銀行の博物館。銀行の歴史、貨幣と紙幣について銀製品コレクションなどを公開している。
住所:136 Kingsland Rd, London E2 8EA
家具やインテリアをテーマにした博物館。各種ハーブなどが植えてあるガーデンも備えている。
住所:150 London Wall, London EC2Y 5HN
ロンドンの古代から現在までの歴史について学べる博物館。
■ドックランズ博物館 Museum of London Docklands
住所:No.1 Warehouse, W India Dock Rd, London E14 4AL
テムズ川とその付近の歴史展示。
南ロンドン
住所:100 London Rd, London SE23 3PQ
子ども連れ・家族向けの歴史・自然科学の展示。生き物の剥製が多く見られる。中にはミニ水族館も併設されている。
住所:Lambeth Rd, London SE1 6HZ
WW1から現代までの、イギリスが経験した戦争、紛争の歴史を見ることができる博物館。
■国立海事博物館 National Maritime Museum
住所:Park Row, Greenwich, London SE10 9NF
グリニッジ天文台のそばに位置する博物館。航海や船、海軍の歴史・技術について展示している。
住所:Bankside, London SE1 9TG
コンテンポラリーアートを扱うところでは、イギリスで最大規模の美術館。現代アートをけん引するアーティストの作品が多数展示されている。
西ロンドン
住所:Royal Hospital Rd, Chelsea, London SW3 4HT
イギリス軍隊の歴史について学べる博物館。武器や兵器、軍服のコレクションと、社会と軍隊の関係についてなどを展示している。
■自然史博物館 Natural History Museum
住所:Cromwell Rd, London SW7 5BD
自然科学に関する展示を、生物の進化、自然環境、地理などあらゆる角度から網羅した博物館。恐竜、古代生物コーナーは大人にも子どもにも大人気。
住所:Exhibition Rd, London SW7 2DD
科学技術に関する展示を行う博物館。産業革命が起きたイギリスだけあって、中身の充実度はかなりのもの。
住所:Cromwell Rd, London SW7 2RL
西洋絵画、彫刻、工芸の傑作を一挙に見られる美術館。ファッションの歴史を見る展示コーナーもあり。
夜間開館している美術館・博物館もまとめました。
なぜ入場が無料なのか、その背景はこちらから。
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